【10月号】わきあいあいだより
【10月号】わきあいあいキッズルーム仏生山だより
残暑はまだまだ厳しいものの、朝夕は涼しい風に秋の気配を感じられるようになってきましたね。夏の疲れも出やすい時期ですので、栄養・休息をたっぷりとって、体調を崩さないように気をつけていきましょうね。
《どんな感染症なの?》
▼RSウイルス感染症
RSウイルスとは、感染、発症すると呼吸器系の疾患を引き起こすウイルスです。特に秋から冬にかけて流行し、風邪症状をもたらす一般的なウイルスです。
RSウイルスは感染力が強く、生後 1 歳までに半数以上、2 歳までにはほぼ全ての乳児に感染すると言われています。また、RSウイルスは一度感染しても免疫が十分にできず、繰り返し感染してしまいます。しかし、感染を繰り返すうちにだんだん免疫ができ、症状は軽くなっていくと言われています。免疫がない赤ちゃんが感染すると重症化する恐れがあり、1歳未満の赤ちゃんの場合、インフルエンザよりも死亡率が高いという調査報告もあります。
■ 感染経路
◎飛沫感染や手指を介した接触感染・・・最初に鼻に感染する事が多く、鼻水などの症状がみられる。手についたウイルスは、30分間は感染力があると言われています。
⇒潜伏期間2~8日、ウイルス排泄期間は7~21日
■ 症状
◎鼻水、のどの痛み、腫れ、咳、発熱などの 風邪症状。
⇒初めて感染した乳幼児の約7割は発熱などの風邪症状のみで数日で回復します。0~1歳未満の赤ちゃんは38度以上の発熱が続いた後、気管支炎や肺炎などに移行することがある様です。この場合、喘鳴や呼吸困難、無呼吸発作を伴う等、重症化する場合があります。
■ 治療
◎RSウイルスに対する特効薬はありません。対症療法が主な治療法になります。身体を安静にしっかり休む、水分補給を怠らない事が何より大切です。
【予防のポイント】
大人にとっては普通の風邪と思っても、赤ちゃんにはとっても危険!
■ 手洗い
RSウイルスに感染している人の鼻水や唾液が付いているものに触ったり、舐めたりすると感染することがある様です。外出後や食事前は念入りに手を洗いましょう。
■ うがい
赤ちゃんはまだうがいができませんが、家族の皆さんがしっかりとうがいをして感染を予防し、赤ちゃんへのRSウイルスの感染経路にならないことは重要です。
■ 家庭内感染に注意
幼児や児童が家の外で感染して、軽度に発症し、家庭内で赤ちゃんにうつしてしまうケースがある様です。風邪をひいている家族と赤ちゃんの接触には注意を払いましょう。
■ 人混みを避ける。
秋から冬にかけては、色々なウイルスが蔓延する時期でもあります。RSウイルスもその一つです。
★登園めやす★
⇒熱が下がって元気で、ゼイゼイなどがなく、食事をとれていれば、登園できます。
※通っている園によって登園めやすが異なる場合もあります。
《9月のふりかえり》
・9月のわきあいあいキッズルームは特にRSウイルス感染症・ヒトメタニューモウイルス感染症のお子さんのご利用がありました。高熱がでたり、咳込みが激しいお子さんもいて連日利用してくださる方が多かったように感じます。当院でも感染症対策を引き続き行い、気を配ってまいりたいと思います。
ご不明点等ございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください♪
わき外科・内科クリニック 3F
病児保育室 わきあいあいキッズルーム仏生山
高松市仏生山町甲460-8