肺炎とは
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原体が肺に感染し、肺の組織に炎症を起こす病気です。感染により肺胞に炎症が生じると、酸素の取り込みが妨げられ、呼吸困難や発熱などの症状が現れます。
風邪やインフルエンザから発症することが多く、免疫力が低下している高齢者や持病のある方は特に重症化しやすい傾向があります。また、誤嚥(食べ物や唾液が気管に入ること)が原因で起こる誤嚥性肺炎も、高齢者に多くみられます。
肺炎は適切な治療を受けることで回復できる病気ですが、症状が重い場合や治療が遅れると生命に関わることもあります。早期の診断と治療開始が重要で、抗菌薬や支持療法により多くの場合で改善が期待できます。
検査・診断・治療の流れ
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1
- 身体診察
- 体温、血圧、呼吸数、脈拍を測定し、聴診器で胸の音を確認します。

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2
- 胸のレントゲン検査
- 肺に影がないか、また炎症の範囲や程度を確認します。

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3
- 胸部CT検査
- X線で分からない詳細な変化や、合併症の有無を確認するために必要に応じて実施します。

- 肺炎と診断
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4
- 血液検査
- 白血球数や炎症反応の上昇を調べ、感染の程度を評価し、腎機能や肝機能も確認します。

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5
- 痰の検査
- 痰を顕微鏡で調べたり培養したりして、原因となる細菌を特定し、どの抗生物質が効くかを調べます。

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6
- 治療
- 抗生物質による薬での治療を行います。重度の場合入院して点滴による抗生物質投与や酸素療法を行います。












